教育支援


ゲノムプラス研究会

当研究所の基本理念として『ゲノムプラス:Genom+』を推奨しています。これは、たとえ遺伝的に生活習慣病になるリスクがあったとしても、食事や生活習慣を見直すことによってリスクを軽減させることを『ゲノムプラス』と呼んでいます。これらの考え方を世の中に広めるため多くの方にご理解いただき、長寿を全うできる世の中を目指して様々な研究を実施しています。こういった研究活動を学内、学外問わず実施するのが『ゲノムプラス研究会』です。今後、研究会内で『食育研究プロジェクトチーム』や『食環境改善プロジェクトチーム』など様々なプロジェクトを立ち上げ活動の輪を広げていくことを考えています。さらにこれらの研究成果を発表するシンポジウムやフォーラム、また会員のための交流会なども企画中です。
<現在進行中の取り組み>
ゲノムプラス研究会では国際健康開発研究所が行っている武庫川女子大学付属中学高等学校のスーパーサイエンスクラス1)や家政部の生徒の活動に協力しています。家森所長の考えで、若いうちから研究に興味を持たせ、将来、優秀な女性研究者となるよう基本的なことから教え、高校生では通常できないような国際学会への発表や論文作成までを指導しています。その第1弾として、スーパーサイエンスクラスの高校3年生を指導してきました。その生徒が2008年11月28日~30日に新潟で行われた「第4回食と健康に関する新潟国際シンポジウム」2)で研究成果を発表しました。発表内容は2008年8月、家森幸男所長やスーパーサイエンスクラスの生徒の指導にあたる森真理講師らとともに、これまで家森らが調査してきた世界25カ国61地域の世界調査の一環として実施したインドネシアでの調査研究に同行し、生活習慣病患者が年々増え続けているというインドネシアで、日本と比べて砂糖を多用している実態を、食事や飲料、調味料などの糖度を測定して日本との違いを検討した結果の報告をしました。普段の高校生活で培った英語力を生かし、すべて英語でゲノムプラス研究会としてポスター発表しました。今後もこのように高校生らとともに地域での食育や幼稚園、小学生の食育などを行い、食育実施の評価をアンケートだけでなくスポット尿中の成分変化や、遺伝子などを使ってオーダーメードの指導を目指しています。このような取り組みに興味があり、ご協力いただけることがありましたら、事務局までお問い合わせ下さい。

1) スーパーサイエンスクラスとは、文部科学省が認定する制度で理系を重点的に行い、日本で失われつつある科学者を育てることを重点目的としている。全国でも有数の高校しか認定されず、女子高校としては武庫川女子大学付属中学高等学校が全国初。

2) 第4回食と健康に関する新潟国際シンポジウム 於:新潟コンベンションセンター演題名:人気の飲料水と調味料の糖度の比較演題名(英文名):Compassion of Sugar Contents of Popular Beverages and Flavorings 発表形式:ポスター所属機関名:武庫川女子大学 国際健康開発研究所 ゲノムプラス研究会所属機関名(英文表記):Mukogawa Women's University Institute for World Health Development, Genome-plus Project

附属中高との取り組み

本研究所では、武庫川女子大学附属中・高等学校の生徒たちと一緒にさまざまなプロジェクトに取り組んでいます。私たちはいつも生徒たちの活躍ぶりに驚かされており、この研究所と一緒に成長していく彼女たちの未来がとても楽しみです。

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SSとは
文部科学省では、平成14年度から科学技術・理科、数学教育を重点的に行う高等学校を「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」として指定し、理数系教育に関する教育課程の改善を図っています。武庫川女子大学附属中高は、平成18年度に私学の女子校として日本で初めて指定を受けました。21世紀日本の科学技術をリードする『女性』研究者・高度技術者・専門家の養成を目的にスーパーサイエンスコース(SS)を設け、独自のカリキュラムを実施しています。


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SSでは、早くから科学的な視点や論理的思考力を身につけてもらいたいという考えから、大学や企業の研究機関の指導の下、高校生自身が研究活動に取り組むという試みが、授業の一環として設けられています。本研究所でもその意向に賛同し、高校生と一緒にさまざまなプロジェクトに取り組んできました。平成20年度には、高校3年生が私たちと一緒にインドネシアで行われたプロジェクトに参加し、その研究結果を国際学会で発表する機会を手にしました。学会では高校生演者に多くの注目が集められました。

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附属中高の家政部は、平成18年度から本研究所と合同で食育に関する活動を行っています。初年度は、地域の小学生と家政部の生徒が食育を一緒に勉強し、食事バランスの大切さを小学生にもわかってもらおうという取り組みをしました。その成果は同年11月に神戸で開催された「神戸 食べる大切フェスティバル」で発表し、多くの人に食育の大切さを伝えるよい機会となりました。平成19年度は、学校の食堂メニューについて自分たちで栄養バランスの良いものを考案し、その結果、食堂を利用することで教職員や他の生徒たちにも食に対する意識改善をしてもらおうという活動を行いました。このプロジェクトは昨年に引き続き農林水産省補助事業として採択されており、中高・大学・大学院の教員から学生まで幅広い協力の下進められました。家政部の生徒たちにとっては、卓上の知識を活きた知識へと変えるよい機会となったのではないでしょうか。

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